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不登校の前に「何かおかしい」と感じたとき

  • 斎藤きよみ
  • 3 日前
  • 読了時間: 9分

こんにちは。

心理カウンセラーの斎藤きよみです。


最近はどうぶつの森にハマって毎日離島に遊びに行っています。

楽しいですがやりすぎないようにルールを決めて遊んでいます。


さて、今回は”不登校の前に「何かおかしい」と感じたとき"というテーマについて書いていきたいと思います。





目次




親が最初に知っておきたい、子どもの不安の見かた


「最近、うちの子の様子が何かおかしい気がする」そう感じたとき、親として不安になるのはとても自然なことです。


  • 朝になるとお腹が痛いと言う

  • 学校の話になると黙ってしまう

  • 前より怒りっぽくなった気がする

  • 部屋にいる時間が増えた


元気がないように見えるのに、理由を聞いても


「別に」

「わからない」


としか返ってこない。


そんな日が続くと、親としては心配になりますし、


「どうしたんだろう」

「何があったんだろう」


と答えを探したくなると思います。


でも、子どものつらさは、いつもわかりやすい形で言葉になるとは限りません。


本人も、自分の中で何が起きているのか、うまく整理できていないことがあります。


気持ちを説明するより先に、体の不調や表情、生活リズムの変化として出てくることも少なくありません。



だからこそ、親が最初に大切にしたいのは、「原因を早く見つけること」よりも、この子の中で何が起きているのだろうと、丁寧に見ようとすることです。


今回は、不登校の前後に見られやすい変化と、そのとき親がどんな視点を持てるとよいのかを、やさしく整理してみたいと思います。




「学校に行けていない」という事実だけでは見えないもの


不登校の状態になると、どうしても周囲は「学校に行けていない」という事実に目を向けやすくなります。


  • 欠席が増えたこと

  • 遅刻が増えたこと

  • 朝起きられないこと

  • 頭痛や腹痛が出ること

  • 元気がないこと


どれもとても気になることですし、親として心配になるのは当然です。


ただ、実際には、その目に見える変化の奥に、もっと見えにくいものが隠れていることがあります。


例えば、不安、緊張、傷ついた気持ち、疲れ切った感じ、居場所のなさ、うまく言葉にできない苦しさ。


そうしたものが少しずつ積み重なって、結果として「学校に行けない」という形になっていることがあります。



大人でも、強いストレスが続くと、


「理由を説明するのは難しいけれど、どうしても会社に行くのがつらい」

「人に会う前になるとお腹が痛くなる」


といったことがありますよね。


子どもも同じように、自分の中のしんどさを言葉にしきれないまま、体調や態度でサインを出していることがあります。


なので、目の前に見えている不登校や体調不良だけを問題として見るのではなく、その奥にある子どもの不安や傷つきに目を向けることが、とても大切になってきます。




背景はひとつではなく、いくつか重なっていることがある


不登校の背景は、本当に一人ひとり違います。


友達との関係がしんどかったのかもしれません。


授業についていくことが苦しかったのかもしれません。


先生との関係、教室の空気、集団の中にいる緊張感、失敗体験、周囲と比べられるつらさなど、いろいろなものが重なっていることもあります。



ここで大切なのは、「原因をひとつに決めようとしすぎないこと」です。


親としては、何があったのかを知りたくなるものですし、理由がわかれば対応しやすいように感じるかもしれません。


けれど、子どものつらさは、そんなにきれいに一言で整理できるものばかりではありません。


しかも、不登校になったあとには、また別の苦しさが重なることがあります。


たとえば、親が心配のあまり焦ってしまうこと。


先生が「どうしたら登校できるか」と急いで働きかけること。


周囲の大人の不安が強くなると、子どもは「自分のせいでみんなを困らせている」と感じやすくなります。



すると、元々あったしんどさに加えて、罪悪感や自己否定感も強くなっていきます。


「自分はダメなんだ」

「親に迷惑をかけている」

「先生にも申し訳ない」


そんな思いが重なると、気持ちの落ち込みや体の不調がさらに強くなってしまうことがあります。



つまり、不登校を考えるときには、最初にあったつらさだけでなく、その後に周囲の反応によって苦しさが大きくなっていないかを見ることも大切なのです。




「何が悪かったの?」と急がないこと


子どもが学校に行けなくなると、親は不安になります。


「このままで大丈夫なのかな」

「勉強はどうなるのかな」

「将来に影響しないかな」


そう思うのは当たり前のことです。


だからこそ、つい「何があったの?」「どうして行けないの?」「何が嫌なの?」と、理由をはっきりさせたくなることがあります。



でも、子ども自身も、自分の気持ちをまだ説明できないことがあります。


うまく話せないのは、隠しているからというより、まだ言葉にできるところまで整理できていないからかもしれません。


そんなときに、理由を何度も求められると、子どもはしんどくなりやすいです。


答えられない自分を責めてしまったり、「わかってもらえない」と感じてしまったりすることもあります。



なので、最初の段階で大切なのは、原因を聞き出すことよりも、


「今かなり苦しいのかもしれないね」

「しんどい中で頑張ってきたのかもしれないね」


と、状態そのものを受け止めることです。




まず必要なのは、安心して休めること


子どもの心がすり減っているときに必要なのは、説得よりもまず安心です。


たとえば、体にけがをしたとき、すぐに無理をさせたりはしませんよね。


まずは休んで、傷が広がらないように守ると思います。


心のしんどさも、それに少し似ています。


今、親にできる大切なことのひとつは、子どもが責められずに休める環境をつくることです。



「今は前に進ませることより、安心を取り戻すことが先なのかもしれない」


そう思えると、子どもの見え方も少し変わってきます。


  • 家でゲームをしている

  • 動画を見ている

  • ぼーっとしている

  • ずっと寝ている


そういう姿を見ると、親としては不安になりますよね。


「本当にこれでいいのかな」と思うのも無理はありません。


でも、外からは何もしていないように見えても、本人の中では回復のためにたくさんの力が使われていることがあります。


大人から見ると暇そうでも、子ども自身はまだ余裕がないこともあるのです。


また、感じやすい子、周囲の空気をよく読む子、我慢を重ねやすい子は、疲れがたまりやすいことがあります。


少しの刺激でもしんどさがいっぱいになってしまうときには、頑張らせるより、まず余白をつくることが必要です。




回復のサインは、目立たない形でやってくることがある


親としては、「元気になったらすぐ学校に行けるようになるのでは」と思いやすいのですが、回復はもっとゆっくりした形であらわれることがあります。



たとえば、少しずつ自分の気持ちを話せるようになること。


「実はあのとき嫌だった」

「ちょっと怖かった」

「本当はずっとしんどかった」


そんなふうに、今まで言えなかったことをぽつぽつ話し始めることがあります。


これは状態が悪くなったわけではなく、安心できる関係の中で、自分の内側を出せるようになってきたサインと考えられます。


もうひとつの変化として、「暇だなぁ」「何かしたいなー」という感じが出てくることがあります。


しんどさが強いときは、外から見ると何もしていないようでも、本人は回復するだけで精一杯です。


でも、少し元気が戻ってくると、同じ生活の中でも退屈を感じたり、外に目が向いたり、誰かと関わりたくなったりしてきます。


  • 体の不調が減る

  • 少しずつ生活のリズムを整えようとする

  • 外に出ることへの抵抗が弱まる

  • 友達とのつながりを求め始める


こうした変化は、見逃したくない回復のサインです。



学校に戻れているかどうかだけで判断するのではなく、子どもが安心を取り戻してきているかどうかを見ることが、とても大切です。




親だけで抱え込まなくて大丈夫


ここまで書いてきたように、不登校の背景には、目に見えにくい不安や傷つきが関わっていることがあります。


だからこそ、親が一人で抱え込まないことも大切です。


担任の先生、養護教諭、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、地域の相談機関、必要に応じて医療など、外の力を借りることは決して特別なことではありません。


相談することは、「親として足りないから」ではなく、「子どもを守るためにできることを増やす」ということです。


また、子どものしんどさが長引くと、親自身も疲れてしまいます。


  • 不安

  • 焦り

  • 戸惑い

  • いら立ち

  • 自分を責める気持ち


そうしたものが出てくるのも自然なことです。


親が苦しくなっているときこそ、親にも支えが必要です。





おわりに


子どもの様子が「何かおかしい」と感じたとき、その感覚は大切にしてよいものだと思います。


ただ、そのときに見えている不登校や体調不良だけに注目すると、本当に大切なものが見えにくくなってしまうことがあります。


大事なのは、「学校に行けていない」という事実の奥に、どんな不安や傷つきがあるのだろうと想像することです。


そして、急いで答えを出そうとするより、まずは安心して休めること、責められずにいられること、少しずつ元気を取り戻せることを大切にすることです。


  • 子どもが話し始めること

  • 少し退屈そうにすること

  • 外の世界にまた関心を向け始めること


そうした小さな変化は、回復に向かう大切なサインかもしれません。



「どうして行けないの?」ではなく、「今、どんな気持ちでいるのかな」「どんな不安を抱えているのかな」そんなふうに見つめ直すことが、親子にとって最初の一歩になることがあります。


このブログ記事では一般的なお話を中心に書いていきます。


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「不登校の子どもの心理」についてはまた次回書きたいと思います。


今回は、前回の「不登校ってそもそも何?」という記事の続編です。


不登校の基準や国内調査の内容が気になる方は前回の記事も読んでみてください。


最後まで読んでいただきありがとうございました。




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